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 国有企業改革を目指す習近平の「構想」は妥当だが・・・ 実現は困難とヘンリー・ポールソン前財務長官

ヘンリー・ポールソン前財務長官が『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』紙の独占会見に応じた(10月18日付け)。
 「習の目指す中国国有企業改革の構想はまったく適切であるけれども、既得権益の多い共産党のリーダーシップと直接的にリンクする問題であり、その実現は困難をきわめるであろう」

ヘンリー・ポールソン前財務長官はウォール街の雄「ゴールドマンサックス」の共同会長から政治に転身し、クリントン政権下で財務長官のポストにあった。
この財務長官時代に、ポールソンは中国に熱心に通い続け、あたかも「G2」の側面的な実践者でもあるかのように中国経済の活性化を側面から補佐し続けた。
財務長官になる前に、70回も北京、上海に通い続け、中国工商銀行の株式上場の幹事役を果たし、ゴールドマンサックスに巨大利益をもたらした。

ゴールドマンサックスは、その後、まっさきに中国経済に見切りをつけ、保有していた中国工商銀行の株式をさっと売り逃げた。
「ばば抜きゲーム」の勝者となって、その株式を買ったのがシンガポールのテマサクだった。「ばば」を引き受けたテマサクはリーカンユー(前のシンガポール首相)の一族が主導する国家ファンドである。

つまり、一方で中国経済の勃興を煽りながら、そのときは既に中国株から手を引いているという遣り方。この手法はジョージ・ソロスの手口も同じである。

ポールソンは現在「シカゴ大学ポールソン研究所」の所長で、ウォール街とワシントンとの政策決定者、議会との橋渡し役を演じており、米国金融界のご意見番的な存在である。また親中派のひとりでもあり、いまも中国には通い続ける。

しかも前政権の閣僚でしかないポールソンと習近平は、ことしの四月にも例外的な会見をしている。
ポールソンは江沢民時代から中国通であり、胡錦涛とも屡々会見している経験から習近平は、いくばくかのヒントが得られると思ったのかもしれない。


▼国有企業改革が軌道にのる筈がない

国有企業は既存の利益を守ろうと必死であり、民間企業や外国企業との競争をする「開かれた市場」には出たがらない。そうした強硬な政治的雰囲気があるため、自由貿易を疎外する恐れがある。

「短期的には国有企業の過剰投資と在庫であるが、中期的には地方政府ならびに国有企業の債務の膨張問題があり、長期的には経済成長の新しい鍵となるイノベーションを中国自身がやり遂げなければならない」とポールソンは中国経済の現状を分析したが、明るい未来を語っているようで、この発言は裏返して解釈すれば中国の未来は暗いということではないのだろうか?

経済改革の旗振り役の習近平が座長の「報告書」のなかでは、国有企業改革、債務削減、在庫調整、イノベーションが謳われている。
現実にこのうたい文句は単に作文にすぎなく、現場では何もなされておらず、経済停滞、国民の生活苦、公害は晴れず、失業が拡がり、目も当てられない惨状を呈している。このあたりに質問が飛ぶと、ポールソンは「米中関係は非常に重要だ」という抽象論に終始し、具体的回答を微妙に避けた後味の悪いインタビューとなった。 



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