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嘘に嘘を重ねて膨らませてきた結果、「世界一の外貨準備高」、じつは空っぽなのだ。

この記事は宮崎正弘氏が昨年9月3日に配信したものである。
何故、私はこの1年近く前の記事を掲載したのか?この記事をもう一度読むと面白い事が見えてくるのである。
確かに、中国からの外貨流出は常々言われおり、その金額も巨額である。米国、カナダ、豪州、タックスヘイブン・・・・世界のあらゆる地域に共産党高官が家族、親戚の名義で土地、豪華な家屋、・・・・などを買い続けている。
その結果、国内の外貨は底を突き、実質経済は借金経済の可能性がある。その嘘を隠すために虚勢を張り嘘を重ねている。
AIIBの失敗、海外巨額投資の失敗、高速鉄道や各種プロジェクトの失敗・・・・数え上げたらきりがない。
CIAはその実情を把握しているようである。東シナ海、南シナ海への覇権の拡大などは虚勢そのものであろう。
この「中国の外貨準備高」を精査すれば、中国の戦争能力が分かる。短期侵略は出来ても長期間にわたる戦争継続能力はないのである。戦争をするには金が掛かるのである。旧ソ連も米国も長期戦では敗北した。戦争の勝敗は戦争をする前に決まるのである。それ故に、世界の常識では戦争を始めたら直ぐに、戦争終結交渉をするのである。

是非、中国の外貨準備高を計算しながら、楽しんで貰いたい。



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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成27年(2015)9月3日(木曜日)
  通算第4645号
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 嘘に嘘を重ねて膨らませてきた結果、何が本当なのか中国自身わからない
  「世界一の外貨準備高」、じつは空っぽなのだ
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 小誌が屡々指摘してきたことだが、「世界一」の外貨準備高を誇る中国の化けの皮が剥がれた。
 「ある、ある」と豪語してきた世界一のドル資産が、一夜にしてブラックホールに吸い込まれたかのように消える。おこりうるシナリオである。

 「なんでもあり」の中国だから、史上空前の詐欺行為が行われているとすれば、至極可能性の高いことになる。

 かねてより、CIA筋の調査で中国から流れ出した外貨が3兆800億ドルとされ、2015年6月末の中国の外貨準備が3兆6500億ドルだから、差し引きすると、中国の外貨準備の中味は、5700億ドルでしかない。
 これは単純な引き算で、もっと複雑な要素がからむが、要するに中国は嘘に嘘を重ねて膨らませてきた結果、何が本当なのか中国自身、わからない状態、これを「新常態」と言い換えているかのようである。

 第一にもっとも重要な外貨準備指標は「経常収支」であり、この数字をみると、中国の2015年三月まで一年間の統計は2148億ドル。ところが外貨準備は同期間に2632億ドル減少している。膨大な外貨が流失しているから、こういう数字の齟齬がおこると考えられるだろう。

 そこで嘘の上塗り、つまり架空の数字をつくりかえ、粉飾のうえに粉飾をおこなう。
そもそも「GDP世界第二位」というのは真っ赤な嘘である。GDPのなかで、「投資」が締める割合が48%、こういうことはどう考えてもあり得ない。

 シルクロード構想は財源が450億ドルである。ベネズエラに投資した額は450億ドル前後、アンゴラへの海底油田への投資は焦げ付いたという情報があり、リビアでは100本のプロジェクトが灰燼に帰した。以下、スリランカ、ジンバブエ、スーダン、ブラジル等々。
 世界中で中国が展開した世紀のプロジェクトの惨状である。

 豪、カナダ、ニュージーランドなどには鉄鉱石鉱区を買収し、開発していたが、鉄鋼不況に遭遇し、開発を中断した。このあおりで豪ドル、カナダドル、NZドルが下落した。

 にもかかわらず、たとえば中国の2013年末の海外直接投資残高は6605億ドルだったが、15年3月には9858億ドルと急激な増加が見られる。
 2015年3月末の対外債務残高は直接投資が2兆7515億ドル、証券が9676億ドル。合計3兆7191億ドル。

 さて冒頭に述べたように中国の外貨準備が3兆6500億ドルとすれば、差し引きは、マイナス691億ドルである。マイナスである。

 この実態がごまかせたのは中国へ外国からの直接投資と証券投資だった。
 それが、上海株式暴落と、人民元切り下げ、不動産バブル壊滅を直撃して、一斉に海外へ引き揚げを始めたわけだ。

 「外貨準備高」というのは貿易ならびに貿易外収支を合算しての対外経常収支の黒字の累積である。
だから日本の外貨準備は2015年七月末で1兆2700億ドル、この殆どが米国債で保有しているため、金利収入で着実に増え続ける。

 ところが中国の「外貨準備」と称するものの統計は外貨資産と海外からの借り入れを「短期外貨資産」に参入しているフシが濃厚なのである。お得意の誤魔化し、要するに借入金を「収入」欄に記載しているのである。

 日本の対外純資産に対しての外貨準備高比率は16%だが、中国のそれは59%(数字はいずれも武者陵司氏(JBプレス、9月2日)。つまり史上空前のネズミ講のからくりが、数字から推測できる。
 どう考えても次は人民元の大暴落だろう。


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