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中国『海のシルクロード』、バングラデシュで頓挫。チッタゴンの南,深海の港湾新設をハシナ政権はキャンセル。

中国はインドと国境紛争などで武力衝突しているために、近隣諸国とは緊密な関係を維持したがっている。
インドを海上封鎖するために「真珠の首飾り」包囲網を形成してきた。その地政学上、重要な国がバングラデシュである。


宮崎正弘氏のメルマガより転載である。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成28年(2016)7月9日(土曜日)
          通算第4957号
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 中国『海のシルクロード』、バングラデシュで頓挫
   チッタゴンの南,深海の港湾新設をハシナ政権はキャンセル
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 またまた中国提案の巨大プロジェクトが頓挫した。
 メキシコ新幹線、米国(ロスーベガス)新幹線、インドネシア新幹線と陸のプロジェクトの挫折ばかりではない。

 『海のシルクロード』は言うまでもないが、中国の軍事戦略の一環であり、南シナ海に伸びた魔手はマラッカ海峡からインド洋へ伸びており、スリランカのハンバントタ港にはすでに中国海軍潜水艦が寄港し、インドばかりか米国が警戒、その先のモルディブにはチャイナタウンが出来ている。
コロンボの沖合には人工島プロジェクトが再開されようとしており、パキスタンのグアイダール深海港湾整備は進んでいる。

 この海のシルクロードは、ジブチへおよび、そしてギリシアのピレウス港の買収に成功(チプラス左翼政権はデフォルト回避のため、港湾を中国に売却するという愚挙演じた)。つまりインド洋を囲みこみ、インドを封じ込める中国の戦略が背景にある。

 こうして中国の「一帯一路」の海洋版は着々と進捗するかにみえた。
 バングラデシュのチッタゴンは地政学的に要衝とされ、この港湾からの輸送路はバングラ国内ばかりか、ブータン、ネパールを含むインド経済圏の貨物輸送のハブでもある。

 バングラはその野党政権時代に、中国がチッタゴンの南に位置するソナディア港が深海であることから、ここに巨大港湾施設プロジェクトを持ち掛け、度重なる協議を経て、2012年に政府が許可に前向きとなった。ほかにUAE、オランダも提案を行っていたが、融資条件などが折り合わなかったとされる。

 過去三十年、中国はバングラデシュに対して橋梁、道路、港湾整備など多くのプロジェクトを手掛けてきた。
げんに「中国・バングラ友好橋」は、八本が建設中である。
ダッカにはチャイナタウン五万人構想もあり、また繊維産業では中国企業が100万人のミシン女工を雇用している。

くわえて中国の武器がバングラ軍と警察の武装の82%、ほかに民間企業の進出も目立ち、重層的な進出がみられるのである。

 2014年、ハシナ首相は北京を訪問した。
 しかし数ヶ月後の15年1月、ソナディア港開発構想は最終的に折り合いがつかず「白紙に戻す」ことが決まった。2016年2月に、この事実がインドのメディアで報道された。

 代わりにバングラデシュに深海の港湾プロジェクトを仕切るのは誰あろう、わが日本である。
チッタゴンの南に位置するマタルバリ(ソナディアからさらに南へ25キロ)に深海に面した港湾ばかりか、付近に四基の火力発電所とLNG基地が含まれ、総額46億ドル、この80%を日本がアンタイドローンでカバーする。
(以上)



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